これまで防犯アドバイザーとして、4000件以上の色々な事件に携わらせて頂いてきましたが、中には本当に不思議な事件もありました。解明したら何だ!そんなことが!って簡単なものだったりするんですが、わかるまでは不思議事件です。今回は、過去に体験した不思議事件簿としてシリーズ化し、YouTubeとこちらのブログでも、ご紹介していきたいと思います。YouTubeの方は、まだこれからなので、アップしたらご紹介します。以前の第1回目のは、下記をご覧ください⇓ ⇓ ⇓
前回の「押入れから・・」不思議事件簿part①防犯の専門家が体験した不思議事件簿を公開!
記事はこちらです⇓ ⇓
YouTube番はこちらです( 第30回京師美佳流防犯対策Bible)⇓⇓
今回も、勉強になる!といういつもの感じではなく、雑ネタ、話のネタ的にご覧頂ければと思います。
目次
女性からの相談が・・
犯人のいない事件
本当に事件なのか?密室事件なのか?
犯人の正体は?
どうやって侵入したのか?
どうしてそんな犯行を行ったのか?
まとめ
1、女性からの相談が・・
第1回めと同じで、私が独立して間もない頃、メールで女性からのご相談をいただきました。とても想い悩まれている様子で、声に元気がありませんでした。
その女性の悩みは、「家の中の物が無くなったり移動して居る様に思う。母と二人暮らしで母も覚えが無いということで、勘違いではないのか?と言われましたが、絶対に勘違いでは無い!誰かが侵入しているのではないか?」
と、真剣にお話していただい、とても空想とも思えませんでした。当然警察などにも届けはしているとのことでした。
2、犯人のいない事件
警察の見解は、「鍵も壊されていない、窓ガラスも割られていない。勘違いではないか?」ということでした。指紋採取などもちゃんとやってはくれているものの、窃盗の証拠にはなりませんでした。
自分の勘違いなのか?真剣に考えてみましたが、やはり、下着の位置が変わっていたり、小さい物ではあるけれど無くなっている物もありました。何より、自分の日記の置いている位置が変わっていることが気になり嫌だったそうです。
しかし、侵入された証拠もありませんし、どうやって証明すれば良いのか?わからないということでした。
3、本当に事件なのか?密室事件なのか?
まず、色々なことを検証しないといけないですし、何が起こっているのか?冷静に判断する為に、色々な確認や質問もさせて頂きました。
遠方の方でしたので、全てメールと電話での対応となりましたが、先ずは、使われている鍵の写真を撮って送ってもらいました。ガラスが割られていないとなると、通常は玄関から侵入と考えますからね。
しかし、鍵の写真をみたら不安になって鍵も新しい物に交換されていて、当時発生していたピッキングなども出来ないとても性能の良い鍵を使われていたので、簡単には開錠できないもので、勿論警察も鍵穴などの確認は行い、不正開錠はされていないという判断をされていました。
では、やはり勘違いなのか?犯人などいないのか?
いたんです、犯人が・・・・
4、犯人の正体は?
絶対に侵入されていると確信を持っている女性の話を、私は信じていました。鍵も壊されていいないしガラスも壊されていない。侵入はないという警察の判断は、状況ではおかしくないのかもしれません。
しかし、自分の日記の位置を間違える人は絶対にいない!と、これは侵入者はいる!と私も確信して、防犯カメラの設置をオススメしました。
すると、そこにうつっていたのは・・・。
その家の大家でした・・・。
相談者の女性も、まさか大家さんが犯人?とビックリしていましたが、それで全ての謎が解けました。大家さんなら、合鍵を持っていますからね。
ガラスも割らず、鍵も壊さず、綺麗にお部屋に入る事ができます!気持ち悪いとしか言いようがない!
5、どうやって侵入したのか?
結果、大家さんだったので、合鍵で侵入していたというのが事実で、。。。
侵入されたかも?と気が付いて、警察にも届をだして、不安だからと大家さんに相談して高いお金を使って、鍵まで交換して、新しい鍵を大家さんに渡してたら、また、その鍵で入られるので、どんなに良い性能の鍵を使っていても、意味ないですよね!!
相談者の女性が、死ぬほど悩んで、警察にも相談して、色々していて犯人が大家~~~~?!
「え~~~~~~~!なにそれっ!?」
と、かなり興奮をしながら奇声を発したのを覚えています。なぜかって?大家さんて、住民の面倒をみる、安心出来る住まいを提供するのが仕事ですよね!
一番安心出来ない相手になっててどうすんねん!って話じゃないですか?!めちゃくちゃ腹が立ちましたよね!
6、どうしてそんな犯行を行ったのか?
どうやら、その相談者の女性に大家さんは、好意を持っていやようなんですね。今の言葉でいうストーカーです!一方的に隙になり、自分の立場を利用して、犯行に及んでいたのです。
警察に被害届を出して終われば良かったんですが、その相談者の女性がお母さんと相談して、女性が産まれる前からずっとその家でくらしてきて、亡きお父様との想いでも沢山あり、離れたくないと。
じゃあ、どうするのか?となりますよね。勿論、被害届を出してちゃんと対応するべきではありますが、お母様のお気持ちもわかるのです。買う事もできませんしね。
そこで、電子錠に鍵を交換して、暗証番号で入るタイプでしたので大家さんに暗証番号を伝えてその場で開けれることを確認して頂いた後、暗証番号を変えたのです。そうすると、勿論入れませんよね。
しかし、入れませんでしたよ!とは言えないわけです。大家さんでも理由なく勝手に他人の部屋に入ることは法律で許されていませんので、入れなかったけどどういうこと?とは、言えないのです。
おかげで、その日を境に侵入はなくなりました。
7、まとめ
20年ほど前の事案で、その時の対応が正しかったか?それは正直わかりません。説得してでも警察にいうべきだったかもしれませんが、相談者の気持ちを尊重したいという思いは、今も変わりません。
ですから、私的には、それで良かったのだと思っています。
今回の様な体験してきた不思議事件は、普通に生きていると体験しないことばかりですが、皆さんのお話のネタ、または、万が一同じ様な想いをしている人がいた場合に、助けがある!と思って読んで頂ければ幸いです。
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